スナイフェルスネス半島
Iceland
アイスランド西部には、スナイフェルスネス半島(Snaefellsnes)、ブレイザフィヨルズル湾(Breiðafjörður)を挟んでウェストフィヨルド半島(Westfjords/Vestfirðir)などがある。2016年の旅行ではスナイフェルスネス半島を訪れた。スナイフェルスネス半島には、スナイフェルス氷河(Snæfellsjökull)、キルキュフェットル山(Kirkjufell)をはじめ切り立った断崖、美しい滝、静かな漁村などアイスランド特有の見所があり、レイキャヴィクから200kmほどで日帰り圏でもあり、「アイスランドの縮図」と称される人気の景勝地となっている。
アルナルスタピ海岸(Arnarstapi)
アルナルスタピ海岸(Arnarstapi)は、この半島の南岸にあり、玄武岩の断崖や海蝕洞、奇岩が連なっている。
駐車場から海岸の方へまっすぐ進むと、途中にバルドゥル・スナイフェルスアース(Bárður Snæfellsás)の像という石積みがある。アイスランドの伝説に登場する半人半巨人らしい。あまり、伝説には興味がなかったので遊んでみただけだった。
岬になっているところに出ると、北東側と南側の海岸線が展望できる。1枚目は北東側。柱状節理の岩壁が目の前にある。上部の大地が平なのも印象的だ。左上に3人ほどの観光客がいるのがわかるだろうか。針の先くらいに見えてこの景観の壮大さがわかるというものだ。2枚目は、南側、大地に切れ込みができていること、手前には岩壁に窪みがあることなどから浸食の強さが感じられる。3枚目は、2枚目の写真に写っていた黒い砂浜と打ち寄せる波をズームして撮ったアングルである。
黒いビーチと白い波が、あまりにも印象的だったので、何枚も撮ってみた。興味がある人はあまりいないだろうが、こんな印象だった――ということで掲載しておく。
ガトクレットゥル(Gatklettur)
岬から戻り、北の方へ少し歩くと印象的な奇岩群が目に入ってくる。
一番印象的なのはこれ。
ガトクレットゥルという奇岩のアーチ部分である。この写真だけではわからないが、全体像は下の最初の写真で見て取れる。かなり大きな海蝕アーチである。22枚目は北側から見たもの。うしろには最初の写真を撮った展望台が見えている。海蝕アーチは、この辺りの海岸では幾つも見られるそうだ。
すぐ前の展望台から。
真ん中に穴があるがわかるだろうか。
少し北の岩場。帽子が可愛い。
プンパ(Pumpa)という入り江 右側に灯台があった。
コーンみたいでシンボリック
小さな港
ガトクレットゥルから、更に行くと、帽子のような岩などがある辺りも印象的だった。周囲の岩壁は下の方が大きく浸食されているのに、この岩は上に帽子を載せたような形で残っている。面白い。引き続き、ぐっと入り込んだ入り江などを見ながらアルナルスタピ港の駐車場まで歩いた。
山側をみると、この地域のシンボルのようなスタパフェットル(Stapafell)という山。右奥にはスナイフェルスヨークトル氷河が見えている。そして、北側にはアルナルスタピ港が見えていた。湾内は波も穏やかで、静かだった。
デューパロゥンサンドゥル(Djúpalónssandur)
デューパロゥンサンドゥル(Djúpalónssandur)は、黒砂の海岸である。他の黒砂の海岸と同じだろうが、ここの風景も見応えがある。
駐車場側から溶岩地形を抜けて海岸へ出る道があり、ナウタスティーグル(Nautastígur)という名前がついている。直訳すると「牛の小径」(naut=牛、stígur=道・小径)ということらしい。トレイルに古い名前が残っているのは、珍しいと思う。
ここの海岸には、漁師が力試しに使った「力試しの石」があったり、難破船の破片が散らばっていたりすると説明されていたが、それよりも奇岩が印象深かった。
左がナウタスティーグル。
デューパロゥンサンドゥルの黒い浜を見渡す。
海岸から振り返って。 駐車場の案内板が見えているのは愛嬌
オラフスヴィーク(Ólafsvík)でのホエールウォッチング
案内では...
オラフスヴィーク(Ólafsvík)の港からでて、スナイフェルスネス半島の北側に広がるブレイザフィヨルズル(Breiðafjörður)で、ホエールウォッチングのクルーズに参加した。名前はフィヨルドだが、実際には大きな湾である。このツアーは外部ツアーでラキツアー(Láki Tours)という会社が運営していた。事前説明や案内板によると、この海域ではミンククジラ、ザトウクジラ、ゴンドウクジラ、ハナジロカマイルカなど、いろいろな鯨類を見ることができるらしい。
しかし、実際に見ることができたのはザトウクジラ(Humpback Whale)らしき一頭だけだった。うまく判別できないが、船内アナウンスで言っていたのでそうなのだろう。一頭だけというのは少しさびしかったが、水族館ではないので致し方ない。
代わりと言ってはなんだが、パフィンが一羽漂っていた。パフィンというと群れているイメージがあったので、一羽だけというのも妙に目を引いた。
クルーズボートはこんな感じだった。下船時だがみんな下を向いて降りて来ている。がっかりだったのかなぁと思わせる感じ。ま、実際は安全のため下を見ながら降りているのだろうが。
キルキュフェットル山(Kirkjufell)
ここの写真は、定番のこのアングルしかないだろう。
以下の最初の写真は、滝の下流にある池がもう少し鏡になっているかと思って撮ったけれど、揺れていたという残念写真。2枚目は、滝の下流側と、その先に広がるフィヨルド。この位置から見て結構鏡みたいだと思ったのだった。3枚目は、先ほどのホエールウォッチングの船の上から見た光景。やはり、角度が違うと見え方も違う。
このキルキュフェットル山は、アイスランド語の「Kirkju+fell」=「教会+山」=「Church Mountain」というネーミングだ。この名称は、山の形が教会や教会の塔を思わせることからつけられたそうだ。最近では「アローヘッド・マウンテン(the mountain like an arrowhead)」として知っている人も多いかもしれない。ドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」でロケ地として使われたからだ。
なお、この山は火山活動によって積み重なった地層が、氷河による浸食を受け、周囲を削られて現在のような独立峰になったものだそうだ。ということで、ここも、火山がつくった大地を氷河が削った、いかにもアイスランドらしい地形なのである。
セルヴァラヴァトン(Selvallavatn)
セルヴァラヴァトン展望所(Selvallavatn View Point)というところだ。着いたのは午後8時で、ちょうど夕景の時間になっていた。すぐ近くにはセルヴァラフォス(Selvallafoss)という滝も見える。
川のように細長い湖に川が流れ込むといった秀景
セルヴァラフォス
水面が染まってきた。
ものの20分くらいしかいなかったが、その間にずいぶんと暗くなった。日没までは、まだ、1時間くらいあるけれど、ちょうど山間なのではやいのだろう。
この夕景ポイントを出て、この日の宿に向かった。その途中はずっと夕景を楽しんだ。下の写真は、アクラネース(Akranes)の半島からレイキャヴィクへ向かうリングロードにあるトンネルをでてすぐの辺り。夕焼けの中、右側にアクラネズの先端が真っ黒なシルエットで浮かんでいる。2枚目は、最も夕焼けが綺麗だと思った頃の一枚。山や海とともに写っているわけではないが、レイキャヴィク郊外の街路樹がアクセントになっている。
3枚目は、海を背景にしての最後の輝きだった。既に日没時間は過ぎ、午後10時半頃だった。そして程なく宿に着いた。
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