近くの駐車場から歩いてすぐ目の前に氷河湖が広がり、崖沿いに少し進むとスヴィナフェルスヨークトル氷河が拝めた。
氷河湖の岸は、U字谷の岩壁上部のような感じで切り立っている。しかし、その上には土砂が堆積しているようで、いかにも崩れそうな肩だった。前年には、このスヴィナフェルスヨークトルで実際に転落死亡事故も起きていたそうだ。確かに気を付けるべき場所だったわけだ。
2016年当時は、氷河のすぐ目の前にある簡易駐車場まで車でアクセスできたが、スヴィナフェルスヨークトル上方のスヴィナフェルスヘイジ(Svínafellsheiði)では2014年から亀裂が確認され、2018年には新たな亀裂も見つかって、大規模な岩石崩落の危険性が指摘された。その後、旧駐車場へ続く道路は車両通行止めとなり、現在は離れた場所に新しい駐車場が設けられているようだ。
ここは、「インターステラー」、「バットマン ビギンズ」、「ゲームオブスローンズ」など、映画やテレビドラマの撮影場所だそうだ。凍てつく惑星、未開の地などのイメージにマッチしているのだと納得できる風景である。
この氷河湖からエーライヴァヨークトル(Öræfajökull)の南側を回り込みヨークルスアウルロゥン(Jökulsárlón)まで1時間ほどの距離であるが、その途中ではいくつかの氷河や氷河湖を望むことができる。
次の3枚は4月に、フィヤトルスアゥルロゥン(Fjallsárlón)氷河湖の少し手前で、路肩の駐車場から撮った写真だ。最初の写真は、西を振り返って撮ったもので、手前にフィヤトルスアゥ(Fjallsá)川が流れる砂原とその向こうにクナパヴェトリルあたりの山々が見えている。エーライヴァヨークトルを別の角度から見ることになるわけだ。2枚目は、フィヤトルスヨークル(Fjallsjökull)へと続く広大な氷原。3枚目は、ほぼ正面に見えるフルータールヨークル(Hrútárjökull)氷河舌である。
この辺りは3度通ったが、いずれも天候に恵まれず曇っていた。晴れていたスヴィナフェルスヨークトル氷河とはまた違い、寂寥感を感じさせる風景だった。フィヤトルスアゥルロゥン氷河湖(Fjallsárlón)の方へは足を延ばさなかった。
アイスランドの旅で氷河舌を間近に見たのはスヴィナフェルスヨークトル氷河だけだったが、なかなか迫力がある光景だと改めて思ったことだった。