フャズラオルグリューヴル峡谷は、フャズラアゥ川(Fjaðrá)によって造られた渓谷で、約9000年前、氷河の後退に伴ってできた湖から流れ出す水が岩盤を削り、形成されたとのこと。地質学的に見れば、比較的短期間でこのような深い峡谷ができたということなのだろう。その後も侵食や風化などを受け、現在の姿へと変化してきたそうだ。ここの成り立ちもマントルプルーム、寒冷な気候などのアイスランドの自然条件の賜だということだろう。
フャズラオルグリューヴル峡谷
Iceland
雨に煙る渓谷の全貌
雨の中でのトレイル行。クヴェルヌフォスの滝と同じ感じ。ミニバスから少し歩いて峡谷を見に行った。うっすらと雨でけぶる渓谷では、濡れた苔が鮮やかで、ともすれば陰気に写る景色は思いのほか色があった。我々以外に観光客をほとんど見かけなかったのも良かった
彼はジャスティンのMVを知っていたに違いない。
2026年現在立ち入り禁止
2026年現在立ち入り禁止
2026年現在、頑丈な鉄製メッシュの
遊歩道が設置されている。
遊歩道が設置されている。
2026年現在、この上に木製・鉄製の
展望プラットフォームが設置されている。
展望プラットフォームが設置されている。
侵食などでアーチ状になった岩が見える。
濡れそぼった苔の緑が美しい。
下流の平原では緩やかに蛇行している。
この旅行記を書き始めて、2016年頃の「ビーバー・エフェクト」というのを知った。2015年9月に撮影され、11月に公開されたジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の 「I'll Show You」がアイスランドの観光を劇的に変えたとのこと。MVは数億回再生され、2017年には聖地巡礼ツアーなどの影響で観光客が激増したそうだ。ほとんど知られていなかったこのフャズラオルグリューヴル峡谷はじめ、セリャラントスフォス、スコゥガフォス、ヨークルスアウルロゥン氷河湖、ダイヤモンドビーチ、ディルホウラエイ岬、ソールヘイマサンドゥルの飛行機残骸などの南部の見所がとくに影響を受けたらしい。ジャスティンを真似て苔の上を転がったり、冷水の中で泳いだりする人も現れたそうだ。急増した観光客による踏み荒らしなどで環境も悪化した。そのため、立ち入り禁止、遊歩道整備などの対策が講じられ、観光地の自然対策が10年早まったとも聞いた。
自分らが訪れた2016年の4月と8月は嵐の前の静けさだったのかもしれない。
Justin showed me―確かに撮影地は飛行機残骸以外は見せて頂いた。